悩んでいる女性

トリコモナスの特徴と治療薬はフラジール

考えている人

トリコモナスは細菌やウイルスではなく、原虫という虫の一種です。
このトリコモナス原虫が膣に寄生して発症する性病に膣トリコモナス症があります。

症状は、性器周辺のかゆみやおりものの変化や異常、膣内部の発熱感などです。
性病の感染経路の主なものは性行為ですが、トリコモナスは性交経験のない女性や幼児の感染例もあります。
トリコモナスは乾燥に弱いのですが、水の中では生存することができます。
そのため、便器や浴槽、不特定多数の人が利用するプールや公衆浴場なども感染経路になり得るのです。
幼児では下着やタオルの使い回しなどで感染することがありますので、トリコモナス症を発症している人がいる家庭では注意が必要です。

また、トリコモナスに感染している母親から出産時に子供に感染する可能性もあります。
トリコモナスは男性も感染しますが、感染しても軽度か自覚症状が少ないのが特徴です。
男性は女性とは性器の構造が違うため影響を受けることが少ないのですが、感染すると尿道炎を起こすことがあります。

トリコモナスの治療にはフラジールというお薬を使います。
主成分はメトロニダゾールです。
フラジールはトリコモナス原虫を殺虫する効果があります。
そのほか、抗生物質の効かない嫌気性細菌による細菌症に効果のあるお薬です。

トリコモナス膣炎の場合、経口で服用するフラジール内服錠の用法、容量は成人に対してメトロニダゾールとして、1クールとして1回250mgを1日2回、10日間服用します。
膣内に挿入するフラジール膣錠の用法、容量は成人に対してメトロニダゾールとして、1クールとして1回1錠250mgを1日1回、10~14日間腟内に挿入します。

副作用として発疹、食欲不振や吐き気、胃の不快感、暗赤色尿などがあります。
重篤な副作用としては末梢神経障害、中枢神経障害、無菌性髄膜炎、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性膵炎などがあります。
手足のしびれやふらつき、発熱、粘膜のただれ、激しい腹痛などは副作用の初期症状のことがありますから、すぐに医師の診察を受けてください。

カンジダの予防方法

おりものに変化や異常が見られる病気としては、トリコモナスのほかに真菌が原因のものがあります。
真菌は人の体に普通に存在するもので、体力や抵抗力が落ちていなければ特に悪影響が出るものではありません。
ですが、エストロゲンが高くなると膣にグリコーゲンが増えることで真菌が増殖し、かゆみや性器の熱感、カッテージチーズのようなおりものが見られることがあります。

性交渉時や排尿時に痛むこともあります。
ホルモンバランスの変化以外に体調不良やストレス、ステロイド剤の服用や糖尿病などで免疫力が落ちていると、真菌が増殖しやすくなります。

また、妊娠中や月経前後にはエストロゲンが高いので、膣中のグリコーゲンが増えて真菌が増殖しやすい環境になります。
そのほか、締め付けの強い下着や通気性の悪い衣服を着ると、肌の温度や湿度が高くなってしまい、真菌が増殖する原因となります。
抵抗力が落ちると真菌が増殖しやすくなりますので、免疫力が落ちないような生活を心がけましょう。
栄養バランスのとれた食事や適度な運動、質の良い十分な睡眠を取るなど、規則正しい生活をするようにします。

また、下着や衣服は通気性の良いものを着用するようにしてください。
下着の素材選びも重要になってきます。
化繊のものは蒸れやすく真菌が好む環境になりやすいので、天然素材を選ぶといいでしょう。

生理用のナプキンやおりものシートなどはこまめに取り替え、真菌が繁殖しにくい環境を作るようにします。
そして、感染率は高くはありませんが、症状が出ている時にはパートナーに感染させないためにも性交渉は控えるようにします。
ほかの性病を予防するためにも、性行為を行う時にはコンドームを使用するようにしてください。

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