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カンジダとは女性の膣粘膜で生息しているカンジダ菌というカビの一種である真菌のことであり、常在菌として最初から存在しているので本来は無害です。
しかしこのカンジダ菌は体調不良などで増殖しやすく、増殖するとカンジダ膣炎という病気を発症します。
主に成人女性に多く発症しますが、稀に幼児や抵抗力の弱くなった老人の女性にも発症します。
この病気は初期の頃には自覚症状が殆ど出ない上に感染力が強いので、気付かずに感染を拡大させる恐れがあります。

カンジダの症状

カンジダの症状で多いのは性器カンジダ膣炎であり、この症状が発症すると一番分かりやすい変化としておりものがあります。
おりものは通常時は無色なのですが、カンジダ膣炎になると濁ったような濃い白色となり、黄色や黄緑色になる場合もあります。
においも無臭だったのが鼻をつくようなツンとしたような匂いになるので、匂いがきつくなるようなら炎症が悪化している可能性があります。
カンジダ膣炎になると、おりものが少し粘り気を持つのが特徴ですが、悪化すると白い固まりのような状態になり、更に症状が酷くなると外陰部に糊状に張り付いたりします。
量そのものはその状態で異なってきますが、白いチーズのようなおりものを見るようになるとカンジダ膣炎に感染している可能性が非常に高くなっています。

カンジダ膣炎になるとおりものが変化する以外に外陰部に痒みを覚えるようになり、症状が酷くなるに従って痒みが強くなっていきます。
最初の頃は尿をした後に来る膣付近での痒みであり、尿をして膣付近に違和感を覚えるようになったらカンジダ膣炎を注意した方がいいでしょう。
このようにカンジダ膣炎になるとおりものの異常か膣とその周辺部の痒みとして症状が出ますが、厄介なのは全く症状として出ない場合です。
性病で困るのがこの感染していながら無症状であることであり、この状態で無警戒に性行為をすると相手に感染する確率はかなり高くなります。

特にこのカンジダは感染力が強いので、無症状になるとどこまで感染が広がるのか分からなくなります。
この無症状でカンジダだと気づく方法としてはおりものの量にあり、普段よりもおりものシートを交換する回数が増えたと感じたら、この無症状のカンジダを疑ってみるべきです。
カンジダは女性の病気という代名詞があり、既にフェミニーナなど多くのカンジダ治療薬が発売されていますが男性に比べて女性は治療に時間がかかるため、気になったら直ぐに医療機関で検診してもらうのが最良の方法です。

カンジダ治療薬:ニゾラール

ニゾラールはカビの真菌に対して効果を発揮する塗り薬であり、服用するタイプではないので副作用が少ないとされる治療薬です。
カンジダ菌というのがカビの真菌に該当するため、その部分に対して直接に塗るニゾラールは効果は高いと言えます。
このニゾラールの成分はケトコナゾールという抗真菌薬であり、このケトコナゾールは真菌が作り出すエルゴステロールという成分を作り出すのを阻害する働きがあります。
このエルゴステロールが作れないと真菌は細胞膜を維持できなくなって死滅してその増殖を抑えるという仕組みになります。
そのため真菌である白癬菌が原因となる水虫にも効果を発揮します。

ニゾラールにはクリームタイプとローションタイプのものがあり、その用途に応じて使い分けられます。
ローションの方がクリームに比べると浸透力が高く効果も得やすいのですが、刺激も強くなっているので使用には注意が必要となります。
このニゾラールは医療保険で購入するものは女性の外陰部に塗るために使用するものではなく、指と指の間といった皮膚が擦れ合う部分に発生したカンジダに使用するのが認められていて、外陰部への塗布はしないで下さい。

それはこのニゾラールが皮膚の上層部に塗布することでケトコナゾールの成分が皮膚から浸透して真菌を死滅するからです。
膣の周辺部といったデリケートな部分に使用するとその刺激から皮膚炎を発症したり痒みや刺激を感じてしまうかもしれないからです。
ニゾラールが水虫の治療薬としても使用されているということを考えれば、その使用法として膣の周辺部に使用するのが不向きであるというのは理解できるでしょう。
このニゾラールは医療用としての医薬品で販売されているので、配合成分であるケトコナゾールを含んでいるものは市販では購入できませんが、ケトコナゾールを含んでいない類似品であれば市販でも購入できます。

カンジダ治療薬:ラミシール

カンジダというと女性が多くなる病気なので、女性用としてはフェミニーナなどいくつもの治療薬が販売されていますが、男性用となると殆ど無いというのが現実でした。
確かに男性は女性の膣のように性器が内部に隠れてはいないため、性行為で女性からカンジダが感染したとしても洗い流せたり乾燥もしやすいため、病原菌が繁殖できる環境とは言えないので発症することは本当に稀となります。
しかしその可能性が全くのゼロというのではなく、男性でもカンジダになります。
その特徴は陰茎周辺部の痒みや性器の痛みなどですが、亀頭や包皮が炎症を起こすと治癒しにくくなるといった症状が起き、その治療法はニゾラールと同じ真菌を死滅する方法です。

このラミシールも本来は水虫の治療薬として発売されていますが、真菌を死滅するという効用がカンジダでも同じ効能があるとして、男性はこのラミシールを使用して治療している人もいます。
ただし注意すべきは、男性の場合は女性と違って病気の原因がカンジダ菌によるものなのか、または細菌性によるものなのか区別がつきにくいところにあります。

実は男性の性病は症状が似ているがその原因が違うというケースが多いので、治療薬を使うのであれば自分の性病の原因が何であるのか把握しておく必要があります。
それはこのラミシールが細菌性の場合には全く効果が無い上に悪化させる可能性があるからです。

性病というのは人に知られると恥ずかしいものですし、医者に診てもらうとしても気が引けるとして通販などで治療薬を購入して使っている人もいると思います。
悪化して病院に行っても完治が長引くだけなので、自分なりの見解で勝手に病気を特定して治療薬を使用するのは危険なので、やはり気になったら専門の病院で正しい診断をしてもらうのが正しい選択だと言えます。

カンジダ治療薬:フロリード

フロリードはカンジダ菌である真菌の細胞壁を形成するために必要なエルゴステロールを阻害し、真菌を死滅させて症状を治癒するという効果がありますが、それに加えて細菌にも効果がある成分が含まれています。
真菌と細菌とは違うので、その一方にしか効果のない治療薬では適応しないものを使っても全く効果は得られません。

特に性病には真菌によるものと細菌によるものがあります。
そのためこのフロリードを使った治療を行うと、病原菌そのものの死滅による治療と並行して、細菌によって起きる二次感染を防止することも出来るので、性病の治療薬としては有効性が高いと言えます。
カンジダに感染すると皮膚が炎症を起こすため、皮膚が傷ついていたり弱っていたりします。
そんな状態で膣のような細菌が繁殖しやすい場所では細菌による二次感染が起きやすくなっているので、このフロリードで細菌の侵入を防止するのは、膣カンジダになった女性の治療には高い効果をもたらしてくれるでしょう。

このフロリードはクリームタイプで副作用が少ないというのもメリットとしてあり、更にはジェネリックとして販売している薬もあるので、格安で入手するのも可能です。
またこのジェネリック医薬品であれば通販で購入もできるので、自分の症状に応じて使ってみるのもいいでしょう。

ただしフロリードを使った治療をする場合は一日に2~3回ほど患部に塗る必要があり、その症状が完全に収まるまで続けなければ再発するので、途中で塗るのを中断しては意味がありません。
症状によって誤差がありますが、1~2週間は継続して塗り続けて下さい。
女性の性病は種類が多く、このフロリードを使っても治療薬にはならない病気がいくつもあるので、何が自分にとって最適な治療薬なのか、専門医で診断を受けてから治療薬を選ぶようにして下さい。

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